矯正装置にはどんな種類がある?見た目や特徴、選び方をわかりやすく解説
矯正治療を考えたとき、
「矯正装置が目立つのが気になる」
「仕事中でも気づかれにくい装置にしたい」
「裏側矯正とマウスピース矯正は何が違うの?」
「なるべく費用を抑えて治療したい」
といった疑問をお持ちになる方も多いのではないでしょうか。
矯正治療で使用する装置には、さまざまな種類があります。それぞれ見た目だけでなく、治療できる歯並び、費用、日常生活への影響なども異なります。
今回は、代表的な矯正装置の種類と選び方について、わかりやすくご説明します。
矯正装置は何が違うの?
矯正装置は、見た目で分けると違いがわかりやすくなります。
主な違いは次の4点です。
- 装置を歯の表側に付けるか、裏側に付けるか
- ブラケットが金属製か、白色・透明のタイプか
- シルバーのワイヤーを使用するか、白いワイヤーを使用するか
- 歯に固定式の装置を付けるか、取り外し式のマウスピースを使用するか
見た目だけを考えると、目立ちにくい装置を選びたくなるかもしれません。
しかし、矯正装置を選ぶ際には、費用や治療期間、装置の取り扱いやすさ、対応できる歯並びなども含めて検討することが大切です。
代表的な矯正装置の種類
1.スタンダードな表側矯正
スタンダードな表側矯正は、歯の表面にブラケットを付け、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。
従来は金属製のブラケットが多く使われていましたが、現在では透明なブラケットを使用することもできます。
透明なブラケットを使用した場合、主に見えるのはシルバーのワイヤーです。そのため、金属製の装置のように全体がギラギラして見える印象は抑えられます。
表側矯正には、次のような特徴があります。
- 幅広い歯並びに対応しやすい
- 歯の動きを細かく調整しやすい
- 裏側矯正などと比べて費用を抑えやすい
- 装置の状態を確認しやすく、歯磨きの仕方を覚えやすい
一方で、歯の表側に装置を付けるため、矯正中であることはある程度わかります。
見た目よりも治療のしやすさや費用を重視したい方に向いている装置です。
2.目立ちにくい審美装置
審美装置も、歯の表側にブラケットとワイヤーを付けて歯を動かします。
スタンダードな表側矯正との主な違いは、透明なブラケットに加えて、白いワイヤーを使用することです。
歯の色になじむ装置を使用するため、表側矯正でありながら、装置を目立ちにくくできます。
審美装置には、次のような特徴があります。
- 透明なブラケットで歯になじみやすい
- 白いワイヤーを使用するため目立ちにくい
- 表側矯正のため、歯の動きを調整しやすい
- 裏側矯正より費用を抑えられる場合がある
営業職や接客業など、人と接する機会が多く、できるだけ装置を目立たせたくない方にも選ばれています。
ただし、白いワイヤーは、使用しているうちに表面のコーティングが一部剥がれることがあります。また、透明なブラケットでも、まったく見えなくなるわけではありません。
3.裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを付ける矯正方法です。
「舌側矯正」や「リンガル矯正」と呼ばれることもあります。
装置が歯の裏側にあるため、正面から見たときに矯正装置がほとんど見えないことが大きな特徴です。
裏側矯正には、次のような特徴があります。
- 表側から装置がほとんど見えない
- 周囲に気づかれにくい状態で治療を進めやすい
- 取り外す必要がなく、継続的に歯へ力を加えられる
一方で、治療を始めたばかりの時期は、舌が装置に当たって違和感が出ることがあります。発音しにくいと感じる方や、食事や歯磨きに慣れが必要な方もいらっしゃいます。
また、表側矯正よりも高度な技術が必要となるため、治療費が高くなる傾向があります。
見た目を特に重視する方や、仕事などの事情で表側に装置を付けたくない方に適した選択肢です。
4.ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正とは、目立ちやすい上の歯には裏側の装置を付け、下の歯には表側の装置を付ける方法です。
上の歯の装置が見えにくいため、表側矯正より目立ちにくく、上下とも裏側に装置を付ける方法より費用を抑えられる場合があります。
また、下の歯を表側矯正にすることで、上下とも裏側矯正にする場合に比べて、舌の違和感を軽減できる可能性があります。
見た目と費用のバランスを重視したい方に選ばれることのある方法です。
5.マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを装着し、段階的に歯を動かしていく方法です。
歯に大きなブラケットやワイヤーを付けないため、装置が目立ちにくいことが特徴です。ただし、歯の動きを助けるために、歯の表面へ小さな突起状の装置を付けることがあります。
マウスピース矯正には、次のような特徴があります。
- 透明で目立ちにくい
- 食事や歯磨きのときに取り外せる
- ワイヤーやブラケットによる違和感が少ない
- 普段どおりに歯磨きをしやすい
一方で、マウスピースは決められた時間、毎日装着する必要があります。装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動かないことがあります。
また、歯並びや噛み合わせの状態によっては、マウスピース矯正だけでは対応が難しい場合もあります。
「目立ちにくい」という理由だけで決めず、ご自身の歯並びに適しているかを診断してから選択することが大切です。
その他の矯正装置を使用することもあります
矯正治療では、ブラケットやマウスピース以外の装置を併用することがあります。
代表的なものとして、矯正用アンカースクリューがあります。これは顎の骨に小さなネジ状の装置を付け、歯を動かすための固定源として使用する方法です。
アンカースクリューを使用することで、従来の装置だけでは難しかった方向へ歯を動かしやすくなる場合があります。
そのほかにも、歯並びや噛み合わせに応じて、次のような補助装置を使用することがあります。
- 歯列を広げるための装置
- 奥歯を固定するための装置
- 上下の噛み合わせを調整するゴム
- 歯の移動後に後戻りを防ぐ保定装置
どの装置が必要になるかは、歯並びや顎の状態、治療計画によって異なります。
矯正装置は何を基準に選べばよい?
矯正装置を選ぶ際には、見た目だけでなく、次の点を比較することが大切です。
見た目
矯正中の装置をできるだけ目立たせたくない場合は、審美装置、裏側矯正、ハーフリンガル矯正、マウスピース矯正などが選択肢になります。
費用
一般的には、スタンダードな表側矯正は、裏側矯正より費用を抑えやすい傾向があります。
ただし、治療範囲や装置の種類、歯並びの状態によって費用は異なります。
日常生活への影響
取り外せる装置を希望する場合は、マウスピース矯正が選択肢になります。
一方で、ご自身で装着時間を管理する必要があります。自己管理に不安がある場合は、固定式の装置のほうが治療を進めやすいこともあります。
対応できる歯並び
すべての矯正装置が、すべての歯並びに適しているわけではありません。
歯の重なりが大きい場合や、噛み合わせを大きく改善する必要がある場合などは、ワイヤー矯正が適していることがあります。
治療期間
装置の種類だけで治療期間が決まるわけではありません。
歯並びの状態、歯を動かす距離、抜歯の有無、患者さまの協力度などによって治療期間は変わります。
「マウスピースだから早い」「裏側矯正だから遅い」と一概にはいえません。
自分に合った矯正装置を選ぶことが大切です
矯正装置には、それぞれメリットと注意点があります。
見た目を最優先したい方もいれば、費用や治療の確実性、通院中のお手入れのしやすさを重視したい方もいらっしゃいます。
大切なのは、装置だけを先に選ぶのではなく、歯並びや噛み合わせを診断したうえで、ご希望に合った治療方法を検討することです。
神田ふくしま歯科では、無料カウンセリングを行っております。
現在の歯並びや噛み合わせを確認し、表側矯正、審美装置、裏側矯正、ハーフリンガル矯正、マウスピース矯正など、それぞれの特徴や費用、治療期間についてわかりやすくご説明いたします。
矯正装置の選び方で迷われている方は、お気軽にご相談ください。
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